サマリー
◆現在はAmerica Firstを標榜するトランプ氏の政策への期待が、日欧を潤し、新興国にもほぼ中立という奇妙な状況にあるが、その持続性は疑ってかかるべきである。やはりトランプ氏が志向する政策は新興国にとって潜在的なリスクが大きいという基本に立ち返る必要があろう。
◆保護主義蔓延が新興国にとって危険なのは、新興国の輸出ではなく、新興国における投資を減らすからである。保護主義はそれを発動する国も傷つけずにはいないが、米国には製造業の生産性の低下や産出価格の上昇を乗り切る体力がある。しかし、新興国にとって、先進国とのリンケージは命綱に等しい。トランプ政策が新興国の成長再開のきっかけを奪うリスクは軽視できなくなっている。
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