1. トップ
  2. レポート・コラム
  3. 経済分析
  4. 新興国
  5. 新興国マンスリー(2014年9月)インドとブラジルの明暗を分けるもの

新興国マンスリー(2014年9月)インドとブラジルの明暗を分けるもの

~成功体験の積み上げが求められる~

2014年09月03日

経済調査部 経済調査部長 児玉 卓

経済調査部 主席研究員 齋藤 尚登

経済調査部 主席研究員 山崎 加津子

新田 尭之

井出 和貴子

サマリー

◆4-6月期のGDP統計ではインドとブラジルの明暗がはっきり分かれた。インドでは政権交代への期待、その実現がすでに投資の回復をもたらし始めている可能性がある。ブラジルは今のところ景気回復のきっかけが見えずにいるが、同国でも政権の統治能力の低さが経済の足かせになっているという見方が共有されており、政権交代が景気活性化のきっかけとなる可能性はある。


◆新興国の同時的な景気停滞は、新興国経済の自律性の不足、先進国依存の強さを示唆する。その点、米国景気の回復は新興国復活に向けた大きな支援材料だが、過去数年の低成長は、新興国一般に対する市場や内外企業の予想成長率を引き下げてきた可能性があり、各新興国はその期待を再度上方修正させ、サイクルを逆転させるきっかけを掴む必要がある。今、必要なのは、インドに続く成功体験である。その点、最近のファンダメンタルズと無関係の新興国全般の株価上昇は懸念材料である。その同時性が、上昇が止まった時点で崩れる可能性が高く、それが再度、新興国悲観論を招く懸念があるからだ。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加