1. トップ
  2. レポート・コラム
  3. 経済分析
  4. 新興国
  5. 新興国マンスリー(2013年6月)競争的金融緩和の本格化

新興国マンスリー(2013年6月)競争的金融緩和の本格化

~円安がもたらすアジアの優位~

2013年06月04日

経済調査部 経済調査部長 児玉 卓

新田 尭之

井出 和貴子

サマリー

◆金融緩和の波が先進国から広範な新興国、資源国等へ波及している。世界的にインフレ懸念が高まっていたり、多くの新興国で景気が過熱気味にあるのであれば、このような金融緩和の連鎖は危険であるが、今はそういう状態にはない。これら一連の動きは競争的金融緩和と呼ぶのがふさわしく、通貨戦争などとネガティブにとらえる必要はない。


◆中でも大きなメリットを受けていると考えられるのがアジア諸国である。アジアトータルでは大幅な対日貿易赤字を抱えている。つまり総体としてのアジアにとって、日本は市場であるよりも、また最終製品段階の競争者であるよりも、資本財、中間財等の供給者という側面が強いということだ。円安は多くのアジア諸国の交易条件を改善させる効果を持つ。


◆足もとで見られる新興国通貨の下落は、先進国の長期金利の上昇を背景としている可能性があるが、世界景気見通しの変調が避けられるのであれば、一時的な現象に留まろう。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加