経済とともに成長続けるアジア社債市場

発行体や投資家の多様化が進めば現地に進出する日本企業にも好影響

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2012年09月04日

サマリー

◆アジアにおける社債発行残高は中国・韓国を中心に増加傾向にある。背景としては、経済成長に伴う企業の資金需要の増加に加え、アジア通貨危機の反省を踏まえ、各国政府が連携して債券市場育成に力を注いできたことがある。

◆アジア社債市場の今後の課題としては、発行体と投資家の多様化、流動性の向上などが挙げられる。アジアは今後も経済成長、そして企業の資金需要増加が見込まれる地域であり、社債市場の育成は現地企業の資金調達手段の多様化につながる。アジアに進出する日本企業にとっても、現地の社債市場が活用できれば有力な資金調達手段となろう。

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