インフラの整備、公共財(公共サービス)の供給、農村部から都市部への労働力の移転などを含めた都市化の過程では、資金面から多くのサポートが必要とされる。そのため、金融業は資金供給機能を充分に発揮して、都市化の重要な推進力となるべきである。都市と農村の経済格差により、大都市や中都市へは多くの資金が流れ込むものの、農村や小都市では金融業によるサポートが不足しがちとなり、それが原因で、都市化の進展、農業の現代化、農村の余剰労働力の移転などが厳しい制約を受ける。そのため、農村で金融サービス体制を構築、整備することが、中国の都市化の推進にとって当面の急務となっている。したがって、金融業には工業化と農業の現代化により産業構造のレベルアップを推進する一方で、都市インフラの整備を促し、公共サービスの質を高め、住民の生活水準の向上に寄与していくという役割を果たすことが求められる。
※掲載レポートは中国語原本レポートにおけるサマリー部分の和訳です。
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