2013年3月 「「抑制」戦略から新「均衡」戦略へ向かう可能性」

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2013年04月05日

  • 王屏

先日、日本の安倍首相は訪米という重大な任務を終わらせたが、米日会談の成果は微々たるものであった。日本が必要とするものは多かったが、アメリカが与えられるものが少なかったのである。米日が今後共に繁栄することについて、世界は疑問を抱いている。オバマ大統領は、「アメリカは日本の「強力な提携パートナー」である」と約束したが、安倍首相の警戒心は解かれていないようである。中日米の関係は新たに押し広げていく段階に入った。


「抑制」戦略は戦後アメリカの東アジア政策の典型的な特徴である。以前と異なるのは冷戦前後の制約対象が旧ソ連から中国に変わったことである。だが2010年以降、国際政治力学の構造には微妙な変化が生じている。アメリカはアジア・太平洋地域へ回帰をしてから、その力はナンバーワンであるものの、やりたいように行動しても却って自らが苦しむだけであることに気がついたのである。


※掲載レポートは中国語原本レポートにおけるサマリー部分の和訳です。

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