2013年2月 「改革の道:市場が主で政府は補」

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2013年03月04日

  • 楊濤

1992年1月下旬に鄧小平氏は深センなどを視察し、一連の重要講和を発表した。それは「南巡講和」と呼ばれ、現代中国の市場化改革に大きな影響を与えた。近頃、習近平総書記が深センや広東などで調査を行い、発表した改革への決心は内外各界で注目されている。


歴史を振り返ると、「南巡講和」が解決しなければならなかった矛盾の核心は、表面的には市場が必要かどうかという問題であったが、実質的には政府と市場を改めて区分することや市場メカニズムによって支えられる強い政府の出現であった。その時代と比較すると、現在の矛盾は更に際立っており、表面的には経済構造のアンバランス、経済成長速度の鈍化、貧富の差の拡大などに見えるが、実質的には一般庶民による政府の行政権力の拡張に対する憂慮である。差し迫って解決が必要なのは政府機能がどこまで制約されるかといった問題である。


※掲載レポートは中国語原本レポートにおけるサマリー部分の和訳です。

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