2012年11月 「日本の債務問題:深刻な事態までどのくらいか?」

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2013年01月23日

  • 徐奇淵

日本の財政の現状は収入の半分を債務利息の支払に充て、また支出は収入の2倍と逼迫している。収入の半分が利息の返済に充てられているということは、債務残高が巨大であることを説明している。日本の国債残高がGDPに占める割合は2011年までに204%を超えたが、近い将来、国債残高が1千兆円を突破する見込みであることから、その割合はまた上昇する。さらに支出が収入の2倍であり、債務状況は悪化し続けていることから、国家の運営を正常に維持するためには新たな国債を発行するしかない。問題は、財政支出の半分を新規国債の発行に依存していることである。このような苦しい状況を日本はいつまで続けられるのだろうか?


長期的に見て、日本の債務問題は大変厄介である。


債務問題を解決するには次の3つの方法しかない。それは、国債の実質金利の抑制、高い経済成長、収入増・支出減による財政状況の改善、である。


※掲載レポートは中国語原本レポートにおけるサマリー部分の和訳です。

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