2012年11月 「中国経済の転換に関する三つの誤った見方」

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2012年12月13日

  • 殷剣峰

30年余りの高成長によって中国経済は高いスタートラインに着くことになった。中国は既に第二の経済大国であり、一人当たり所得でも、上位中所得国の仲間入りを果たした。中国共産党第18回党大会の報告で発表された将来目標では、2020年までに国内総生産(GDP)と国民一人当たりの所得を倍増させるとしている(共に2010年比)。実現すれば、中国は世界第一の経済大国となり、高所得国に入ることになる。しかし、どのようにしてこの偉大な目標を実現するのか?この問いは、ほとんどの人が迷うことなく改革と転換といった標準的な解答を出すことができる。更に一歩進め、何を改め、どこへ転換するのか?この問いも多くの人が都市化、経済構造転換、所得分配改革などの標準的な解答を出すことが可能である。この短いレポートでは改革と転換に関する戦略や手順を詳述することはできないが、「標準的な解答」に含まれる、中国経済の転換に関する誤った見方について討論していきたい。それは「都市化」、「消費」、「所得分配」をそれぞれ過度に強調することである。


※掲載レポートは中国語原本レポートにおけるサマリー部分の和訳です。

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