安定成長に向けた経済刺激政策の牽引のもと、国内各地では新たな投資ブームが起こっている。たとえば寧波、南京、長沙、貴州などの地域では長期発展計画が相次いで発表されており、これらの投資計画はメディアによって地方版「4兆元」の投資計画(※)と呼ばれている。
現在市場で心配されているのは、この地方版「4兆元」の投資計画が、もし2008年末からの中央政府による「4兆元」の投資計画に倣ったものであれば、将来の中国経済の発展にどのくらいの後遺症を残すのか?もしそうでなければ、この地方版「4兆元」の投資計画が持つ意義は何であるのか?これからの中国経済の成長にとってどのような意味を持つのか?また、地方政府はどのような方法で融資を行うのか?証券市場なのか、銀行なのか?あるいは他のルートを使うのか?その投資利益はどのくらいになるのか?このような巨大投資はいつ頃回収できるのか?地方融資の環境にはもともと問題があるが、一体どれくらいの受容能力があるのだろうか?、といったことである。
※掲載レポートは中国語原本レポートにおけるサマリー部分の和訳です。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
金融リスク抑制の十年を点検する
2018年09月20日
-
中国社会科学院「今後の不良債権に対応するために実施すべき三つの方策」
2018年03月08日
-
中国社会科学院「中国のシャドーバンキングの発展段階、主な特徴、潜在リスク」
2017年09月01日

