中国:保障性住宅が不動産市場の新しい支柱に

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2011年08月19日

サマリー

◆中国では、価格の大幅調整によって、一般市民が平均的な価格の商品住宅を買えるようにするのは難しい。政府は、住宅確保困難層に対して、困難の程度や経済的負担能力に応じて、保障性住宅を提供する方針である。2011年~2015年の第12次5ヵ年計画期間中に保障性住宅を3600万戸建設する予定であり、今年と来年はそれぞれ1000万戸の着工が目指されている。5ヵ年計画の後半3年は尻すぼみになるのではなく、計画の超過達成が目指されよう。社会の安定や中国共産党への支持を繋ぎとめておくためにも、保障性住宅の建設加速は必要不可欠である。保障性住宅は中国の不動産市場の新たな支柱になろうとしている。

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