EUサステナブルファイナンスから考えるサーキュラーエコノミー(循環経済)

タクソノミーが前提とする環境目的の一つであるため、関連動向に留意する必要がある

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2019年12月24日

  • 田中 大介

サマリー

◆EUが推進するサステナブルファイナンスにおいて、環境的にサステナブルか否かを判定するタクソノミーが注目されている。サステナブル投資割合の開示の義務付けがEU域内の投資家を対象に検討されており、6つある環境目的に応じた情報開示が資金を調達した企業に求められる可能性がある。

◆そのうち気候変動緩和と気候変動適応の2つの環境目的については、すでに閾値等が公表されている。今後、その他の環境目的についてもそれが公表される見込みだが、注目すべき環境目的は「サーキュラーエコノミー(循環経済)への移行」である。

◆サーキュラーエコノミーは、経済成長と資源循環を両立させる政策であり、資源投入量と廃棄物発生量を最少化することを目指している。これに寄与する事業が、タクソノミーにおいてサステナブルな事業として定義されるため、今後も動向に留意したい。

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