決着しない受託者責任とESG投資の関係

共和党・民主党の対立の中で議決権パススルーの有用性が高まる

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サマリー

◆米国では、資産運用業者が顧客資産の運用に際して、気候変動問題等のESG要因を考慮することの可否をめぐって、共和党と民主党が対立している。

◆直近では両党から資産運用業者に宛てて書簡が送付された。資産運用業者は、ESG要因の考慮について、両党から全く異なる対応を求められている。

◆資産運用業者からの説明は、ESG投資について特定の立場を示すことなく、現状の規制を遵守している旨と、投資先企業の株主総会議案に関する賛否については、議決権パススルーの利用によって顧客の意向をくみ取っているということである。

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