サマリー
◆日本の年金資産は2019年9月末で392.4兆円(6月末比+4.3兆円)となった。世界的な株価上昇により、公的年金の資産残高が235.0兆円(同+4.0兆円)と増加したことが影響している。
◆公的年金については、2014年10月に基本ポートフォリオを見直して以降、国内債券を売却し、その他のリスク性資産を買い増す動きが続いていた。株価上昇等による資産価格の上昇が、残高増加に大きく寄与してきたといえる。外国債券への投資枠の実質的な拡大措置がとられる中、GPIFでは次期基本ポートフォリオの策定について議論が行われており、GPIFの運用方針がどのように見直されるか注目される。
◆年金基金については、厚生年金基金の廃止等の影響により、確定給付型年金の資産残高が減少傾向にある。一方、企業型DCやその他年金の資産残高は着実に増えている。人生100年時代に向けて多様な働き方を実現していくためには、制度横断的に資産を移管できるようなポータビリティの拡充など、より使い勝手のよい企業年金の仕組みも求められる。
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