サマリー
◆2020年の夏季五輪が東京で開催されることが決まった。開催決定直後の建設・不動産関連株価は急騰し、早速経済効果に注目が集まっており、東京都を始め、民間機関からも独自の経済効果が算出されている。
◆五輪の開催は、国内の幅広い産業に効果をもたらすと考えられるが、その出現時期は大きく、①開催前、②開催中、③開催後の3つのフェーズに分けられる。ビジネスチャンスを考える上では、自社の事業にどのフェーズにおいて力を入れることがもっとも効果的かをよく考える必要があろう。
◆例えば、五輪開催前の時期は、建設・不動産業等のインフラ関係業、ソフト面では広告業にチャンスがありそうである。開催期間中は警備業、通訳業、会場設営に関する業界等やホテル業、飲食業、小売業、航空・鉄道等の交通事業者、旅行代理店等に多くの効果が及びそうである。
◆大会開催後にキーとなるのは観光である。また五輪レガシー(遺産)とも呼ぶべき選手村や競技関連施設跡地が残されることから、これらを民間が有効に活かして開発することができれば、大きなビジネスチャンスとなろう。
◆五輪開催はこれらの業界にとって、自社の魅力を世界中にアピールする絶好の機会である。五輪後の持続的な成長に向けて、官民一体となった取り組みを続けることが重要である。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
地域で影響を増す外国人の社会増減
コロナ禍後の地域の人口動態
2025年07月24日
-
生成AI利活用に関する技術・サービスの動向
基盤モデルなどの最新動向、および全体像・自社事例を解説
2024年07月01日
-
コロナ禍を踏まえた人口動向
出生動向と若年女性人口の移動から見た地方圏人口の今後
2024年03月28日
関連のサービス
最新のレポート・コラム
よく読まれているコンサルティングレポート
-
アクティビスト投資家の近時動向(2026年4月)
「変質」しつつあるアクティビスト投資家。「対話」から「交渉」に。
2026年04月09日
-
なぜ中国企業は中期経営計画を開示しないのか
—制度・市場・経営環境から読み解く、中国企業の情報開示メカニズム—
2026年05月22日
-
2026年6月株主総会に向けた論点整理
アクティビスト投資家等による株主提案数は過去最多
2026年06月04日
-
中国の「上に政策あり、下に対策あり」現象をどう見るべきか
2010年11月01日
-
買収対応方針(買収防衛策)の近時動向(2025年9月版)
「同意なき買収」時代における買収対応方針の効果と限界
2025年09月24日
アクティビスト投資家の近時動向(2026年4月)
「変質」しつつあるアクティビスト投資家。「対話」から「交渉」に。
2026年04月09日
なぜ中国企業は中期経営計画を開示しないのか
—制度・市場・経営環境から読み解く、中国企業の情報開示メカニズム—
2026年05月22日
2026年6月株主総会に向けた論点整理
アクティビスト投資家等による株主提案数は過去最多
2026年06月04日
中国の「上に政策あり、下に対策あり」現象をどう見るべきか
2010年11月01日
買収対応方針(買収防衛策)の近時動向(2025年9月版)
「同意なき買収」時代における買収対応方針の効果と限界
2025年09月24日

