後発医薬品のシェア拡大に必要なこと

地域差だけではない使用割合の違い

RSS

2018年07月18日

サマリー

◆医療費の適正化に向けて、後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用が広がっている。ただし後発医薬品の使用割合には地域差があり、使用割合が低位にとどまる地域などでは使用割合を高める取り組みを工夫することが期待される。また、後発医薬品の使用割合の地域差は、医療扶助(生活保護者の医療費)においても同様に見られる。

◆さらに後発医薬品の使用割合の差は、地域という要素だけでなく、医療機関の設置主体、患者の年齢や職業、医薬品の種類など様々な側面でも見られる。

◆今後、後発医薬品の使用割合の違いについて原因の分析を深め、客観的なデータの効果的な「見える化」をさらに進めることが求められよう。普及が遅れている地域や主体の関係者が課題を認識・理解できるような工夫による、使用割合を高める取り組みの進展が期待される。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。