サマリー
◆医療費の適正化に向けて、後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用が広がっている。ただし後発医薬品の使用割合には地域差があり、使用割合が低位にとどまる地域などでは使用割合を高める取り組みを工夫することが期待される。また、後発医薬品の使用割合の地域差は、医療扶助(生活保護者の医療費)においても同様に見られる。
◆さらに後発医薬品の使用割合の差は、地域という要素だけでなく、医療機関の設置主体、患者の年齢や職業、医薬品の種類など様々な側面でも見られる。
◆今後、後発医薬品の使用割合の違いについて原因の分析を深め、客観的なデータの効果的な「見える化」をさらに進めることが求められよう。普及が遅れている地域や主体の関係者が課題を認識・理解できるような工夫による、使用割合を高める取り組みの進展が期待される。
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