サマリー
◆本稿では、女性管理職比率を高めるための要因について議論した上で、地域の産業構造や人材育成、勤続年数の地域差などに着目して女性管理職比率に関する分析を行った。
◆女性の採用比率が十分に高く、配置・育成における男女差がなく、女性が家庭と仕事を両立させられる環境がある地域では、女性管理職比率が高い可能性がある。
◆本稿の分析によれば、地域の産業構造や女性の人材育成(男女間の賃金格差)の地域差と女性管理職比率には、一定の関連がある。全国一律にではなく、それぞれの地域がそれぞれの現状に応じて女性管理職を増やしていく取組みを進める必要があるだろう。
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