急がれるソブリン・ウェルス・ファンドをめぐる議論

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  • 吉川 満

サマリー

(1)ソブリン・ウェルス・ファンドをめぐる議論が活発になっている米国は、アブダビ、シンガポールとの間で、それぞれ二国間条約を締結したし、米国の調査機関(Governmental Accounting Office) GAOは、調査報告書を発表している。

(2)米国では、ソブリン・ウェルス・ファンドは多国間の条約を締結して、それに即して受け入れていくという考え方が、主流になりつつある。

(3)日本では受け入れだけでなく、設立したSWFから、海外企業に投資することも考えている論者もあるようである、とすると余計に、多国間の雛形となるモデルを作って、それに即して具体的にSWFに関する契約を結んでいくと言う、行き方のメリットが浮かび上がる。

(4)本稿では米国の論調などを参考に海外の論調を紹介しつつ、日本がこれからとるべきSWF 開発とSWF契約のあり方を考察する。
(出所 銀行研修社『ファイナンシャルコンプライアンス』2008年5月号)-吉川が寄稿した記事

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