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証券化商品のリスク・ウェイト、下限10%へ

【BCBS】簡素で、透明性が高く、比較可能(STC)な証券化商品のRW

金融調査部 主任研究員 鈴木 利光

サマリー

◆2016年7月11日、バーゼル銀行監督委員会(BCBS)は、簡素で、透明性が高く、比較可能(STC)な証券化商品の取扱いを含む最終規則文書「証券化商品の資本賦課枠組みの見直し」(STC最終規則文書)を公表している。


◆STC最終規則文書は、2014年12月に公表された最終規則文書「証券化商品の資本賦課枠組みの見直し」に、2015年7月に公表された文書「簡素で、透明性が高く、比較可能な証券化商品を特定する要件」の内容を組み入れたものである。


◆STC最終規則文書は、証券化商品を、STCなもの(STC証券化商品)とそれ以外のもの(非STC証券化商品)に分類し、前者の資本賦課を軽減するものである。


◆例えば、STC証券化商品のエクスポージャーの場合、リスク・ウェイトの下限(フロア)が、非STC証券化商品のエクスポージャーの15%から10%に軽減されている。


◆STC証券化商品については、ABCPが明示的に除外されているほか、シンセティック商品もまたSTC証券化商品として認められるための要件(STC要件)により除外されている。


◆STC要件を見る限り、これを全て満たすのは困難であると思われることから、STC証券化商品の範囲も限られたものになる可能性が高い。


◆STC最終規則文書は、2018年から適用される。


◆なお、目下、BCBSは証券監督者国際機構(IOSCO)とともにABCP向けのSTC要件を検討中であり、2016年中に市中協議を行う予定としている。

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