2014年04月25日
サマリー
◆2014年3月31日、バーゼル銀行監督委員会(BCBS)は、最終規則文書「カウンターパーティ信用リスクエクスポージャーの計測に係る標準的手法」(最終規則文書)を公表している。
◆最終規則文書は、2013年6月に公表された市中協議文書「カウンターパーティ信用リスクエクスポージャーへの資本賦課に関する非内部モデル手法」(市中協議文書)に寄せられたコメント及び定量的影響度調査(QIS)の結果の慎重な検討・分析を踏まえ、銀行のカウンターパーティ信用リスクエクスポージャー(CCR)の計測に係る標準的手法(SA-CCR:市中協議文書では非内部モデル手法(NIMM)と表記されていた)を導入するものである。
◆SA-CCRは、現行のデリバティブ取引(及び長期決済期間取引)の与信相当額(EAD)の算出における、カレント・エクスポージャー方式(CEM)及び標準方式(SM)に取って代わる手法である。
◆最終規則文書は、2017年1月から適用される。BCBSによると、このおよそ3年の移行期間は、SA-CCRと、(SA-CCRの導入に伴って廃止される)現行のカレント・エクスポージャー方式(CEM)及び標準方式(SM)との間には重大な相違があることから、相応の準備期間が必要であるという認識に基づいている。
◆確実に言えることは、SA-CCRは、現行のカレント・エクスポージャー方式(CEM)に比して与信相当額(EAD)の算出方法が複雑であるということである。
◆最終規則文書をわが国で実施するにあたっては、国内基準行に限ってはその大部分が採用しているものと思われる現行のカレント・エクスポージャー方式(CEM)の選択適用を認めるという緩和措置が採られるか否かが問題となるであろう。
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