2012年10月18日
サマリー
◆D-SIBフレームワークは、BCBSが2011年11月4日に公表した、「グローバルにシステム上重要な銀行に対する評価手法と追加的な損失吸収力の要件に関する規則文書」(G-SIBフレームワーク)を補完するという位置づけがなされている。
◆そのため、BCBSは、D-SIBフレームワークの適用開始時期を、G-SIBフレームワークと合わせて、2016年1月からとしている。
◆D-SIBフレームワークの骨子は、「D-SIB特定メソッド」と「D-SIBに対する追加資本賦課(HLA)」の二つである。
◆D-SIBに該当するか否かは、(a)規模、(b)相互関連性、(c)代替可能性、(d)複雑性の4つの指針に基づいて判断する。G-SIBフレームワークとは異なり、これらの指標に具体的なウェイトの数値は提示されておらず、各国当局の裁量に委ねられている。
◆HLAへの算入が認められる金融商品は、G-SIBフレームワークと同様に、普通株式等Tier1(CET1)のみである。もっとも、HLAの数値は、G-SIBフレームワークのケース(CET1で1~2.5%追加)とは異なり、各国当局の裁量に委ねられている。
◆気になるのは、最初のD-SIBがいつごろに認定されるかである。D-SIBフレームワーク同様に2016年1月から適用が開始されるG-SIBフレームワークの場合、最初の(正式な)G-SIBは2014年11月に認定される予定となっている。これとの整合性を考えれば、最初のD-SIBが認定されるのも2014年11月であることが自然であろう。
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