サマリー
◆2021年10月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月差+53.1万人と加速し、失業率は同▲0.2%ptの4.6%となった。雇用者数、失業率ともに市場予想よりも改善するポジティブな結果となった。新型コロナウイルスの感染状況が改善したことで感染を避けるために一時的に就職を見送っていた人々や、育児・介護によって職場復帰が遅れていた子育て世代の労働参加が進んだと考えられる。
◆新規失業保険申請件数は減少しており、足下まで雇用環境の回復は継続していると考えられる。ただし、新型コロナウイルスの一日当たり新規感染者数(7日移動平均)は減少ペースが鈍化し、足下で横ばい圏内で推移している。世界では早くも感染再拡大の兆候が出始めている。米国における雇用環境の回復ペースも感染状況に左右される状況は継続するだろう。
◆労働参加率は伸び悩んでおり、労働供給の拡大は限定的といえる。結果的に、賃金上昇率も高い伸びを維持しており、インフレ圧力を強化する可能性がある。賃金上昇ペースが和らぐか否かは、結局は新型コロナウイルスの感染状況が大きく悪化せず、人々が安心して職場復帰できるような環境を維持できるかがカギを握ることになる。
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