サマリー
◆2019年12月10・11日に開催されたFOMC(連邦公開市場委員会)では、政策金利であるFF(フェデラルファンド)レートの誘導目標レンジを、1.50-1.75%と前回から据え置いた。今回の決定自体にサプライズはない。
◆今回公表された声明文において、経済の現状認識は前回と同様の表現で据え置かれた。他方で、経済見通しに関しては不確実性に関する文言が削除された。不確実性の推移に関してFRBが注意を払っていくということに変わりはないものの、予防的利下げからより距離を置いたと考えられる。
◆今回のFOMCでの最大の注目点であったFOMC参加者のFF金利の見通し(ドットチャート)に関しては、2020年は政策金利の据え置きという見立てが多かった。2021年以降は、緩やかなペースで利上げが行われるとの見通しが示された。
◆2020年以降の金融政策を考える上での注目点は、新たな金融政策枠組みである。現在検討されているメイクアップ戦略やレンジ化といった新たなインフレ目標は、現状維持バイアスが働きやすく、利上げ可能性を左右するだろう。
◆2020年のFOMC投票権も注目点である。輪番制による地区連銀総裁の投票権を見ると、2020年はタカ派が減少する見込みである。また、承認されるかは予断を許さないものの、新理事候補2名はハト派である。もし承認されれば、金融緩和バイアスの高まりに留意する必要があろう。
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