サマリー
◆2016年10月の調査によると、企業向けローンにおいては、商工ローンの貸出基準は基本的に変わらなかったが、商業用不動産ローンの貸出基準は厳格化された。借入需要は、大・中堅企業向け商工ローンの需要が減少したとの回答が米国銀行からあったものの、中小企業向けの需要はほとんど変わらなかった。商業用不動産においては、建設及び土地開発ローンの需要が増加した一方で、非農業用・非住宅用不動産物件ローンと集合住宅物件ローンの需要はほぼ変わりがなかった。
◆家計向けローンにおいては、住宅ローンのGSE適格住宅ローンに対する貸出基準を緩和した銀行が僅かにあったほか、QMジャンボ住宅ローンや、QM非ジャンボ・GSE非適格住宅ローンに対する貸出基準を緩和した銀行が若干あった。消費者ローン貸出基準は基本的に変わらなかった。借入需要は、住宅ローンの大半の分野で増加し、消費者ローンにおいては自動車ローンとクレジットカードローンの需要が増加した。
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