サマリー
◆本年9月末以降、米国10年国債金利の上昇に伴い、円/USドル為替レートは円安傾向となったが、並行してドイツ10年国債金利の上昇傾向が見られる。
◆米・独10年国債金利は、以前から連動する傾向が強く、米国10年国債金利の動きを考える際には、ECBの金融政策がドイツ10年国債金利を通じて影響を与える可能性も考慮する必要がある。
◆最近のドイツ10年国債金利の上昇傾向の背景には、ECBの金融緩和政策の持続性に対する疑いが高まっていることが考えられる。しかしながら、ECBの金融緩和政策を弱める大義名分や決定的理由はない可能性があり、今後の米国10年国債金利や円/USドル為替レートを考える場合には、ECBの金融緩和政策の長期化の可能性も考慮すべきである。
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