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市場変動の影響を受けた時給と労働時間

2015年2月の米雇用統計:雇用者数の増勢回復

2015年03月09日

政策調査部 主席研究員 土屋 貴裕

サマリー

◆2月の非農業部門雇用者数は前月から29.5万人増加した。雇用者数の増勢は回復し、1月の鈍化は一時的であったとみられる。業種別では、娯楽・レジャー、教育・医療、企業向けサービスなどで雇用が増え、鉱業・林業などの雇用者数は減少した。


◆失業率は5.5%と前月から0.2%ポイント低下した。職探しを諦めた人が増えたことが主要因だが、会社都合による失業者は減少し、自己都合による失業者は増え、まちまちな結果となった。長期失業者と経済的理由でのパートタイム就業者は減少した。


◆労働時間は横ばいで平均時給は緩やかに増加した。時給の伸び率は、管理者を除くとより緩慢であった。娯楽・レジャーなどで高い。エネルギー価格低下、海外経済の軟調さやドル高に伴う輸出の鈍化に伴って、鉱業・林業や製造業は軟調な結果となった。


◆注目される3月のFOMC(連邦公開市場委員会)では、声明文から政策変更に「忍耐強く(patient)なれる」という文言が削除される可能性が出てきた。FOMC参加者によって、賃金上昇などが経済データに反映されてくるか、確認が続けられるだろう。

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