サマリー
◆2014年4-6月の米国の実質GDPは、季節調整済み年率換算で4.0%増と、1-3月期のマイナス成長から、予想を上回るプラス成長に転換した。1-3月期のマイナス成長は悪天候や在庫調整などの一時的要因による落ち込みだったと言える。
◆需要項目別で見て幅広く改善し、特に個人消費や在庫投資がGDPの押し上げに寄与した。ペントアップ・ディマンドが顕在化する格好で、自動車などの耐久財消費、住宅投資などが増加した。投資減税の期限切れに伴う設備投資の落ち込みも一服したとみられる。
◆4-6月期の反動増は予想されていたが、賃金の伸び悩みや住宅ローンに対する金融機関の厳しい態度など、回復ペースが上振れしにくい側面もある。利上げ開始時期が前倒しされる可能性もあって、今後は回復の持続性が注目される。
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