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発現し始めた米国におけるシェール革命の影響

『大和総研調査季報』 2014年春季号(Vol.14)掲載

2014年06月02日

笠原 滝平

サマリー

シェール革命によって国内のエネルギーコストが低下することで、米国経済の中長期的、持続的な成長が促されることが期待される。既に、生産段階で雇用や設備投資の増加などが見られ、前向きな影響が表れている。特に、天然ガスや原油の生産地である一部の州の経済には明らかな活性化の動きが見られる。


さらに、今後は利用するエネルギー源が相対的に安価である天然ガスにシフトすることで、家計や企業が使用するエネルギーコストが低減する可能性がある。原材料として利用できる化学業界だけでなく、今後は発電にも天然ガスが用いられる可能性が高く、幅広い業種でのエネルギーコストの低下が期待されよう。


生産コストの低下、エネルギー関連以外の支出増という需要拡大などを通じて、製造業の国内回帰を促し、雇用環境の改善、個人消費の増加といった好循環が生じることで米国経済の持続的成長に寄与する波及効果が見込まれる。こうした米国内の構造変化を通じ、世界の貿易構造にも変化が生じることが考えられる。シェール革命の影響は緩やかに発現するだろう。


大和総研調査季報 2020年1月新春号Vol.37

大和総研 調査本部が、その長年にわたる知識と経験の蓄積を結集し、経済、金融資本市場及びそれらを取り巻く制度を含め、的確な現状分析に基づき、将来展望を踏まえた政策提言を積極的に発信していくとのコンセプトのもと、2011年1月に創刊いたしました。

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