サマリー
◆2014年の米国経済は、政策不透明感の後退に伴い、民間部門を中心とした2%台後半の安定的な成長を見込む。政策の後押しが得られれば、企業活動が活発化し、雇用、消費、住宅の各部門の自律的な回復ペースが加速して、上ぶれする余地もあるだろう。
◆2013年の米国経済は、政治対立と金融政策の不透明感に振り回されつつも、民間部門は底堅く推移した。政治対立と金融政策の行方は共に急速に不透明感が後退した。いわゆるQE3の縮小と予算を巡る民主・共和両党の合意が成立したことである。
◆企業活動とマインドとのかい離が生じ、鈍化懸念が生じたが、年後半にかけて再び増勢に復した。そのため、雇用環境の改善が続き、緩やかに賃金上昇率も高まったことで、財政の逆風にもかかわらず個人消費も底堅く増加した。一方、住宅投資は潜在需要があるものの、年央からの金利上昇や速すぎる価格上昇ペースによって、鈍化の懸念が生じた。
◆リスクは再び政策不透明感が高まることであり、11月の中間選挙に向けた政治対立が先鋭化し、政策が迷走することである。金融政策では、労働市場やインフレの動向がFOMCで示された想定を外れ、金融市場の急変動につながるような場合であろう。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
共和党大会で読み解く米中間選挙の注目点
「トランプ大統領の選挙」との位置付けは、諸刃の剣か
2026年09月18日
-
FOMC 約3年ぶりに0.25%ptの利上げを決定
FOMC参加者は2026年内に0.25%ptの追加利上げを予想
2026年09月17日
-
米雇用者数は反動増もある中で大幅な伸び
2026年8月米雇用統計:雇用環境は底堅い一方、賃金上昇率は減速
2026年09月07日
最新のレポート・コラム
-
AIエージェント時代、企業はAIコストとどう向き合うべきか
“FinOps for AI” でコスト管理と事業価値の評価に取り組む
2026年09月18日
-
共和党大会で読み解く米中間選挙の注目点
「トランプ大統領の選挙」との位置付けは、諸刃の剣か
2026年09月18日
-
DOE・累進配当の採用拡大が続く主要企業の株主還元方針
TOPIX500企業の約7割が比率目標を掲げる
2026年09月18日
-
FOMC 約3年ぶりに0.25%ptの利上げを決定
FOMC参加者は2026年内に0.25%ptの追加利上げを予想
2026年09月17日
-
資本を「意識する」から「どう使うか」へ
2026年09月18日
よく読まれているリサーチレポート
-
2026年ジャクソンホール会議の注目点は?
ウォーシュ議長はインフレ抑止に対する姿勢を明確に打ち出すか
2026年08月20日
-
“TACO”指数で読む トランプ大統領の“TACO”化の兆し
市場と世論が映す政策転換のサイン
2026年08月13日
-
高市政権誕生後の長期金利をどうみるか
2035年に3.3~4.0%程度で、海外保有拡大で更なる上昇も
2026年08月12日
-
第230回日本経済予測
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年08月21日
-
GPIFガバナンス改革の功罪と課題解決の道
目先の運用見直しの可能性は低いが、硬直的運用への対応が課題
2026年08月13日
2026年ジャクソンホール会議の注目点は?
ウォーシュ議長はインフレ抑止に対する姿勢を明確に打ち出すか
2026年08月20日
“TACO”指数で読む トランプ大統領の“TACO”化の兆し
市場と世論が映す政策転換のサイン
2026年08月13日
高市政権誕生後の長期金利をどうみるか
2035年に3.3~4.0%程度で、海外保有拡大で更なる上昇も
2026年08月12日
第230回日本経済予測
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年08月21日
GPIFガバナンス改革の功罪と課題解決の道
目先の運用見直しの可能性は低いが、硬直的運用への対応が課題
2026年08月13日

