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米国経済見通し 不透明感は長引くか

ハリケーンと選挙を経て年末に迫る「崖」

2012年11月20日

金融調査部 主任研究員 土屋 貴裕

笠原 滝平

サマリー

◆選挙結果は、概ね事前の予想に近く、オバマ大統領が再選され、ねじれ議会の継続となった。米国経済は底堅い動きだが、ハリケーン「サンディ」による被災が経済の基調を見えにくくしている。

◆企業部門では、マインド面は引き続き改善し、弱含んだ生産や設備投資といった実際の企業活動の回復を期待したいが、ハリケーンの影響で統計上はまだ確認しづらい。

◆消費を支える雇用環境は緩慢ながらも改善が続き、個人消費の底堅さの一助となっている。年末商戦に向けた一人当たり予算額は、かろうじて前年を上回る程度に留まるが、マインドは改善しており、不透明要因が払拭されれば、上振れの余地はあろう。

◆選挙を経て、財政問題は政治が解決すべき問題だが、選挙を経た新しい議員による議会は年明けからとなる。それまでに開催される落選議員も含めたレームダック議会では、多くの問題は短期的に先送りされ、いわゆる「財政の崖」の規模は小さくなると想定される。

◆「財政の崖」のみならず、連邦政府の債務上限問題や2013会計年度の予算といった問題もある。2013年3月にかけて米財政問題は注目され続け、不透明感は一度に払拭されない可能性がある。

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