米国の雇用環境は一時的な改善?

7月の雇用統計:強弱が入り混じるもポジティブに評価

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2012年08月06日

  • 笠原 滝平

サマリー

◆7月の非農業雇用者数は前月差16.3万人増と4ヶ月ぶりに二桁台の増加となった。民間サービス部門が大幅に増加したことが寄与した。

◆失業率は8.3%と前月から0.1%pt上昇した。就業者数が減少し、非労働力人口が増加する悪い内容であった。

◆強弱が入り混じる内容となっており、7月の雇用統計だけで雇用環境の判断をすることは難しい。追加的な金融緩和を占ううえで、8月の雇用統計とバーナンキ議長をはじめとしたFedメンバーの講演に注目する必要があるだろう。

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