FOMC:バーナンキ議長の講演を待て

今後の景気下振れに備えて追加緩和策の温存か

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2012年08月02日

  • 笠原 滝平
  • 土屋 貴裕

サマリー

◆今回のFOMCでは金融政策に新たな変更はなく、追加緩和に関する具体的な声明もなかった。

◆直近に公表された雇用統計やGDP統計などは、景気の鈍化傾向をうかがわせる内容だったものの、想定を大きく下回る結果ではなかったとみられる。Fedメンバーによる景気の現状認識もほぼ沿った形であった。

◆短期的には追加緩和に向けて、景気の急速な下振れや、「財政の崖」の実現可能性が著しく高まることなどが必要だろう。いずれにせよ、年末にかけて何らかの対応が必要だと考えられるため、今後のFedメンバーの講演などに注目する必要があるだろう。

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