サマリー
◆2017年4-6月期GDP二次速報の発表を受けて、経済見通しを改訂した。改訂後の実質GDP予想は2017年度が前年度比+1.7%(前回:同+1.9%)、2018年度が同+1.3%(同:同+1.2%)である。米国向け輸出を中心に外需拡大はいったん足踏みするものの、①雇用環境の改善に伴う消費の拡大や②生産性向上投資を牽引役として、内需牽引型の成長が続く見通しだ。
◆世界経済および日本からの輸出は、①米国を中心とした在庫の回復・積み増し、②欧州を中心とした財政拡張(緊縮ペースの鈍化)、③共産党大会を控えた中国経済の加速、といった短期循環要因に支えられて当面は堅調な推移を続けてきた。しかし、これらの好材料は総じて、2018年以降剥落に向かう可能性を排除できない。
◆中長期の循環を示す設備投資循環の観点に立ち、本稿では資本ストック循環図を用いて主要各国・地域および世界経済全体の循環局面を分析した。同分析に基づけば、「米国経済は成熟化の局面」、「中国経済は調整の局面」、「欧州経済は伸びしろが残る」が、世界経済全体では成熟化の局面に入っている公算が大きいとの示唆が得られる。
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