日本経済見通し:「アベノミクス」をどう捉えるか?

安倍政権の成立の影響などを考慮し、経済見通しを暫定的に改訂

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2013年01月18日

  • 調査本部 副理事長 兼 専務取締役 調査本部長 チーフエコノミスト 熊谷 亮丸
  • ロンドンリサーチセンター シニアエコノミスト(LDN駐在) 橋本 政彦

サマリー

安倍政権成立の影響などを考慮し、経済見通しを暫定的に改訂:当社は、2012年12月26日(水)に、安倍政権が成立した影響などを考慮し、経済見通しを暫定的に上方修正した。改訂後の実質GDP予想は2012年度が前年比+1.3%(前回+1.0%)、2013年度が同+2.2%(同+1.1%)、今回新たに予測した2014年度が同+0.3%である。大型補正予算の編成や日銀の大胆な金融緩和などが、今後の日本経済を大きく押し上げるものと予想している。


「アベノミクス」をどう捉えるか?:今回のレポートでは、安倍新政権の経済政策(いわゆる「アベノミクス」)について考察した。当社は「アベノミクス」は日本経済再生の大きな起爆剤になり得ると考えている。ただし、①規制緩和やTPP参加など日本経済の体質を改善する政策がとられること、②選別的に公共投資を行い財政規律を維持すること、という2点が最大の課題であると考えている。

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