サマリー
◆2024年10-12月期の実質GDP成長率は前期比年率+2.2%(前期比+0.6%)に改定された。3四半期連続のプラス成長だったことが2次速報でも確認されたが、1次速報値(前期比年率+2.8%)からは下方修正された。民間在庫変動や個人消費、輸出、住宅投資などが下方修正された一方、設備投資や政府消費は上方修正された。輸出や設備投資などが増加した一方、輸入の減少がGDP成長率を大きく押し上げており、その点は割り引いてみる必要がある。
◆2025年1-3月期の実質GDP成長率は前期比年率+0.3%程度(前期比+0.1%程度)とみている。輸入が増加に転じることもあって成長率は小幅になるものの、個人消費や設備投資、輸出の増加が続くことで4四半期連続のプラス成長を見込んでいる。一方、日本経済及び世界経済にとっての当面の最大のリスクは米トランプ政権の政策で、その動向や経済活動への影響を注視する必要がある。
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