サマリー
◆2022年5月の全国コアCPI(除く生鮮食品)は前年比+2.1%と、伸び率は前月から横ばいだった。食品による押し上げ圧力が引き続き強い一方、燃料油価格激変緩和補助金などによりエネルギー価格の上昇は抑制されている。
◆全国コアCPIの財・サービス別の寄与度の変化を見ると、非耐久消費財のうち食品関連の品目がほぼ横ばいだったものの、エネルギーが低下したことで、非耐久消費財全体の寄与度は低下した。他方、耐久消費財・半耐久消費財などは上昇した。
◆今後は円安や商品市況高騰などの影響が引き続き物価を押し上げる一方、燃料油価格激変緩和補助金などの政策が急激な物価上昇を抑制し、コアCPIは前年比+2.0%前後で推移するとみている。ただし、輸入物価動向によってはコアCPI見通しが上振れする可能性がある。
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