サマリー
◆10月前半の消費は9月と同程度だったと見込まれる。財消費が減少した一方、サービス消費は増加したとみられる。財に関して、10月前半の家電量販店やホームセンター等の売上は9月から減少した。他方、サービスに関しては「Go to トラベルキャンペーン」の東京都への適用拡大や「Go to Eatキャンペーン」の開始などにより増加したとみられる。なお、10月前半の新幹線輸送量は9月から前年比マイナス幅が縮小した。
◆【小売関連】10月前半の大手百貨店の売上減少率は、前年の消費増税前後の影響を除いた前々年比ベースでは9月からマイナス幅が拡大した。また、10月前半のスーパーの売上は前月比▲5%程度、ホームセンターは同▲10%程度、家電量販店は同▲30%程度といずれも9月から減少した。家電量販店ではエアコンや冷蔵庫など幅広い品目で減少した。特別定額給付金等による政策効果が一服したとみられる。
◆【サービス関連】10月前半の新幹線輸送量は前年比5~6割減程度と9月からマイナス幅が縮小した。旅客機に関して10月は国内線の約3~5割、国際線の約9割が運休予定であり、運航便の割合は9月から小幅に上昇。
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