2020年1-3月期GDP(2次速報)

前期比年率▲2.2%と、設備投資を中心に1次速報から上方修正

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2020年06月08日

  • 経済調査部 シニアエコノミスト 神田 慶司
  • 山口 茜
  • 小林 俊介

サマリー

◆2020年1-3月期の実質GDP成長率(2次速報)は前期比年率▲2.2%(前期比▲0.6%)と、1次速報値の前期比年率▲3.4%からマイナス幅が縮小した。実質GDP成長率が上方修正された主因は民間企業設備である。法人企業統計調査の結果を受け、1次速報値の前期比▲0.5%から同+1.9%に修正された。

◆4月分以降の経済指標や業界統計などの結果を踏まえると、新型コロナウイルスの影響が色濃く表れる4-6月期の実質GDPは記録的な落ち込みになるという見方に変わりはない。同四半期の成長率は前期比▲20%程度と見込まれる。内需の更なる減少に加え、欧米経済の悪化が輸出を通じてGDPを強く押し下げよう。

◆厳しい活動自粛が要請された緊急事態宣言は5月末に全面解除されたものの、感染再拡大のリスクは小さくない。一定の感染症対策の継続などにより、景気の本格回復には相当な時間を要するだろう。20年度の実質GDP成長率は▲5%程度と見込まれる。

※当社は、6月8日(月)に「第205回日本経済予測(改訂版)」の発表を予定している。

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