サマリー
◆10月1日に公表予定の2019年9月日銀短観において、大企業製造業の業況判断DI(最近)は1%pt(前回調査からの変化幅:▲6%pt)、大企業非製造業の業況判断DI(最近)は22%pt(同:▲1%pt)と予想した。日本企業の業況感は、製造業を中心として2017年末にピークをつけたのち、現在に至るまで悪化傾向が続いている。
◆製造業では、海外経済の減速と米中貿易摩擦の激化が業況判断を悪化させるだろう。非製造業では、消費増税前の駆け込み需要が押し上げ要因となる一方、7月の悪天候で消費が落ち込んだことや外国人旅行客の減少、製造業向け需要の減少が下押し要因となるだろう。
◆製造業と非製造業の業況判断DI(先行き)は、いずれも引き続き悪化すると見込む。10月以降、米中による追加関税が発動され、現時点ではその影響も大きくなる可能性が高い。また、10月に実施される消費増税後の内需停滞への懸念も先行きの業況判断を下押しするだろう。
◆2019年度の設備投資計画(全規模全産業、含む土地、ソフトウェアと研究開発投資額は含まない)は前年度比+3.4%と、前回の6 月日銀短観(同+2.3%)から上方修正されると予想した。9 月日銀短観の設備投資計画には、中小企業を中心に上方修正されるという統計上のクセがあるが、企業の慎重姿勢が強まっていることを踏まえ、今回の修正幅は例年の修正パターンよりやや小さくなると想定した。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
2026年7月消費統計
半耐久財とサービスが強く、総じて見れば前月から増加
2026年09月04日
-
消費データブック(2026/9/3号)
個社データ・業界統計・JCB消費NOWから消費動向を先取り
2026年09月03日
-
2026年4-6月期法人企業統計と2次QE予測
AI需要を追い風に増収増益継続/2次QEでGDPは上方修正へ
2026年09月01日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
26年度最低賃金改定のポイント①
高市政権はより緩慢な引上げを容認/改定内容への説明責任が焦点
2026年07月09日
-
中国経済見通し:成長率目標に早くも黄信号
12.5%追加関税の影響は限定的だが、内需が急減速
2026年07月28日
-
令和9年度介護報酬改定に向けた注目点
改革工程に掲げられた重要論点の具体化が求められる
2026年06月29日
-
26年度最低賃金改定のポイント②
全国加重平均は1,160円台(4%前後の引き上げ)に着地か
2026年07月21日
-
骨太方針のポイント① ~危機管理投資・成長投資で高成長を実現できるか
米国を上回る生産性向上ペースが必要で成長戦略の進捗管理も課題
2026年07月13日
26年度最低賃金改定のポイント①
高市政権はより緩慢な引上げを容認/改定内容への説明責任が焦点
2026年07月09日
中国経済見通し:成長率目標に早くも黄信号
12.5%追加関税の影響は限定的だが、内需が急減速
2026年07月28日
令和9年度介護報酬改定に向けた注目点
改革工程に掲げられた重要論点の具体化が求められる
2026年06月29日
26年度最低賃金改定のポイント②
全国加重平均は1,160円台(4%前後の引き上げ)に着地か
2026年07月21日
骨太方針のポイント① ~危機管理投資・成長投資で高成長を実現できるか
米国を上回る生産性向上ペースが必要で成長戦略の進捗管理も課題
2026年07月13日

