サマリー
◆2018年8月の企業関連の指標を見ると、鉱工業生産指数は、前月比+0.2%となり、4ヶ月ぶりに増加した。他方、機械受注(船舶・電力を除く民需)は、同+6.8%と2ヶ月連続で増加した。業種別に見ると、製造業は同+6.6%と2ヶ月連続で増加した。非製造業(船舶・電力を除く)は、前月比+6.0%と2ヶ月連続で増加した。外需も同+7.8%と2ヶ月連続で増加した。
◆2018年8月の家計調査によると、実質消費支出は季節調整済み前月比+3.5%と2ヶ月ぶりに大幅に増加した。ただし、前月からの伸び率は割り引いて見る必要がある。それは、比較する前月(7月)の結果が、エアコンなどの家庭用耐久財のぶれにより結果が下押しされ、実態より弱かった可能性があるためだ。他方、8月の完全失業率(季節調整値)は前月から0.1%pt低下し、2.4%となった。また、有効求人倍率(同)は前月から横ばいの1.63倍となった。新規求人倍率(同)は前月から0.08pt低下し2.34倍となった。基調で見れば、有効求人倍率、新規求人倍率はともに歴史的高水準で推移しているものの、2018年に入ってからは有効求人数、新規求人数ともにやや頭打ち感が見られることには注意が必要だ。
◆今後発表される経済指標では、11月14日に発表される7-9月期GDP(一次速報)に注目したい。7・8月の基礎統計に基づけば、7-9月期の実質GDP成長率(前期比)は、内外需ともに弱い動きになるとみている。7-9月期のGDPは日本経済が「踊り場」局面にあるという当社の見方をサポートする結果となろう。とはいえ、現時点では潜在成長率を大幅に下回る成長率が続くといった、景気後退に突入する懸念は少ない。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
中東向け乗用車輸出の激減は日本経済のリスクとなるか
国内販売と他地域向け輸出が生産下支えも、代替ルート開拓が課題
2026年06月19日
-
2026年5月貿易統計
中東情勢の影響が継続し、貿易収支は赤字へ転換
2026年06月17日
-
2026年6月日銀短観予想
素材業種中心に業況悪化を予想/先行きは非製造業でも悪化を見込む
2026年06月17日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
超富裕層の株式譲渡所得への税率はミニマムタックス込みで最高35.63%に
2026年度税制改正大綱解説(3)富裕層課税(ミニマムタックス)
2026年02月09日
-
コーポレートガバナンス・コードの改訂案が公表
本質的な取組みと丁寧なエクスプレインが期待される
2026年04月27日
-
第229回日本経済予測
混迷する中東情勢、その先で問われる日本経済の構造転換①「持続的成長」の条件、②資産形成と成長の好循環、を検証
2026年05月25日
-
変革迫られる学校法人の資産運用
AOP対応は、少子化・インフレの荒波を乗り越えるための第一歩
2026年05月07日
-
日本経済見通し(2026年4月)
中東情勢緊迫による景気下振れリスク上昇で4月利上げは見送りか
2026年04月21日
超富裕層の株式譲渡所得への税率はミニマムタックス込みで最高35.63%に
2026年度税制改正大綱解説(3)富裕層課税(ミニマムタックス)
2026年02月09日
コーポレートガバナンス・コードの改訂案が公表
本質的な取組みと丁寧なエクスプレインが期待される
2026年04月27日
第229回日本経済予測
混迷する中東情勢、その先で問われる日本経済の構造転換①「持続的成長」の条件、②資産形成と成長の好循環、を検証
2026年05月25日
変革迫られる学校法人の資産運用
AOP対応は、少子化・インフレの荒波を乗り越えるための第一歩
2026年05月07日
日本経済見通し(2026年4月)
中東情勢緊迫による景気下振れリスク上昇で4月利上げは見送りか
2026年04月21日

