サマリー
◆2015年4-6月期のGDP一次速報(2015年8月17日公表予定)では、実質GDPが前期比年率▲3.3%(前期比▲0.8%)と、3四半期ぶりのマイナス成長を予想する。個人消費を中心に民需が低調であったことに加え、アジア・米国向け輸出を中心に外需も振るわず、景気の一時的な停滞を強く感じさせる内容となった公算だ。
◆個人消費は前期比▲0.3%と4四半期ぶりの減少を予想する。財別に見ると、新車販売台数が低調な推移を続けていることを主因に国内向けの耐久財出荷が急減しており、耐久消費財の減少が個人消費を下押しした。輸出は前期比▲3.4%の減少となった。主要貿易相手国であるアジア・米国向け輸出が急減したことが主な要因である。特に、アジア向けに関しては、景気の減速傾向が鮮明となっているなか、鉄鋼などの「原料別製品」への需要が減少した。また、米国向けに関しては企業部門の弱さを主因に、一般機械輸出の減少が顕著であった。
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