サマリー
◆本稿では、ゼロ金利制約下で中央銀行が取りうる金融政策のオプションを整理したうえで、黒田新総裁の下で検討されるであろう、「異次元の金融政策」の政策オプションのメリットおよびデメリットについて考察した。
◆ゼロ金利制約下での金融政策のオプションについて整理すると、1)時間軸政策、2)中央銀行のバランスシートの拡大、3)中央銀行のバランスシートの構成内容の変更、という3つの政策に分類できる。
◆今後考えられる金融政策の選択肢としては、買い入れ対象とする長期国債の年限を拡大することが考えられる。ただし、日本銀行の長期国債の購入は、バランスシート硬直化のリスクがあることも考慮する必要がある。そのため、残存期間の長い長期国債を購入するのであれば、出口戦略に支障が出ないように、慎重に行う必要があるだろう。加えて、出口戦略に関する説明も求められるであろう。
◆今後の金融政策運営で求められる観点は、時間軸政策により将来の景気拡大期待に働きかけることで、実体経済に効果を与えていくことであると考える。
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