サマリー
◆11月の機械受注では、国内設備投資の先行指標である民需(除く船舶・電力)は、前月比+3.9%と2ヶ月連続の増加となり、市場コンセンサス(同+0.3%)を上回った。基調を3ヶ月移動平均で見ると、3ヶ月ぶりの増加に転じており、これまで続いてきた減少傾向に歯止めがかかりつつある。
◆業種別の内訳を見ると、製造業は前月比+3.9%と2ヶ月ぶりの増加となった。パルプ・紙・紙加工品の大幅増は、大型案件等の特殊要因による振れの可能性が高く、やや割り引いて見る必要があると考えるが、化学工業、鉄鋼業、一般機械、電気機械、自動車・同付属品など、多くの業種で受注が増加している。非製造業(船舶・電力を除く)は前月比+6.2%と4ヶ月連続の増加となった。農林漁業、金融業・保険業の大幅増が主な押し上げ要因であった。また、通信業、不動産業は3ヶ月連続の増加となっており、堅調を維持している。
◆内閣府公表の10-12月見通しでは、民需(除く船舶・電力)は前期比+5.0%と3四半期ぶりの増加を見込んでいるが、これを達成するためには12月に前月比+11.5%増加する必要があり、達成のハードルは高い。一方、前期比増加となるためには、同▲3.1%の減少でも達成可能であり、前期比増加に転じる可能性は十分にあるとみられる。機械受注はGDPベースの設備投資に対して概ね3ヶ月程度の先行性があるため、GDPベースの設備投資は2013年1-3月期には増加に転じる可能性が高いだろう。また、足下では為替レートが円安傾向となっていることや、先日閣議決定された経済対策において設備投資支援策が盛り込まれたという追い風もあり、減少傾向が続いている設備投資は、徐々に回復に向かうとみられる。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
高市政権誕生後の長期金利をどうみるか
2035年に3.3~4.0%程度で、海外保有拡大で更なる上昇も
2026年08月12日
-
2026年4-6月期GDP(1次速報)予測(改訂版)~前期比年率+2.5%に下方修正
直近公表の基礎統計を踏まえ、個人消費と外需をそれぞれ下方修正
2026年08月10日
-
2026年6月消費統計
半耐久財とサービスが弱く、総じて見れば前月から大幅に減少
2026年08月07日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
26年度最低賃金改定のポイント①
高市政権はより緩慢な引上げを容認/改定内容への説明責任が焦点
2026年07月09日
-
中国経済見通し:成長率目標に早くも黄信号
12.5%追加関税の影響は限定的だが、内需が急減速
2026年07月28日
-
令和9年度介護報酬改定に向けた注目点
改革工程に掲げられた重要論点の具体化が求められる
2026年06月29日
-
26年度最低賃金改定のポイント②
全国加重平均は1,160円台(4%前後の引き上げ)に着地か
2026年07月21日
-
骨太方針のポイント① ~危機管理投資・成長投資で高成長を実現できるか
米国を上回る生産性向上ペースが必要で成長戦略の進捗管理も課題
2026年07月13日
26年度最低賃金改定のポイント①
高市政権はより緩慢な引上げを容認/改定内容への説明責任が焦点
2026年07月09日
中国経済見通し:成長率目標に早くも黄信号
12.5%追加関税の影響は限定的だが、内需が急減速
2026年07月28日
令和9年度介護報酬改定に向けた注目点
改革工程に掲げられた重要論点の具体化が求められる
2026年06月29日
26年度最低賃金改定のポイント②
全国加重平均は1,160円台(4%前後の引き上げ)に着地か
2026年07月21日
骨太方針のポイント① ~危機管理投資・成長投資で高成長を実現できるか
米国を上回る生産性向上ペースが必要で成長戦略の進捗管理も課題
2026年07月13日

