サマリー
◆欧州各国では、新たな変異株(オミクロン株)の出現によって、新型コロナウイルス(以下、コロナ)の新規感染者が急増し、多くの国で過去最高記録を更新している。もっとも、新規感染者の推移に比べると、入院患者(重症者)・死亡者の水準は総じて抑制されている。コロナ感染は3年目を迎えて、ワクチン接種が進み、様々な経験・知見が蓄積されている。各国は経済活動に配慮した対応に注力しており、厳格なロックダウンを実施する国は限定的である一方、ワクチン接種の義務化を推進する国が増えている。
◆経済活動に配慮しているとはいえ、感染拡大によって人手不足が生じ、経済活動に支障が出るケースが増えている。また、企業の景況感や消費者マインドが悪化し、投資や消費支出を控えることで、実体経済に悪影響を及ぼす可能性がある。
◆混沌(chaos)の中で一年がスタートしたが、地政学的要因や政治問題などの非経済的要因が見通しを攪乱する可能性が高まっている。引き続き、インフレ圧力やコロナ感染拡大が重しになるだろう。
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