サマリー
◆欧州各国では、新たな変異株(オミクロン株)の出現によって、新型コロナウイルス(以下、コロナ)の新規感染者が急増し、多くの国で過去最高記録を更新している。もっとも、新規感染者の推移に比べると、入院患者(重症者)・死亡者の水準は総じて抑制されている。コロナ感染は3年目を迎えて、ワクチン接種が進み、様々な経験・知見が蓄積されている。各国は経済活動に配慮した対応に注力しており、厳格なロックダウンを実施する国は限定的である一方、ワクチン接種の義務化を推進する国が増えている。
◆経済活動に配慮しているとはいえ、感染拡大によって人手不足が生じ、経済活動に支障が出るケースが増えている。また、企業の景況感や消費者マインドが悪化し、投資や消費支出を控えることで、実体経済に悪影響を及ぼす可能性がある。
◆混沌(chaos)の中で一年がスタートしたが、地政学的要因や政治問題などの非経済的要因が見通しを攪乱する可能性が高まっている。引き続き、インフレ圧力やコロナ感染拡大が重しになるだろう。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
関連のレポート・コラム
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
日本経済見通し:2024年2月
2025年度にかけて1%前後のプラス成長と2%インフレを見込む
2024年02月22日
-
ビットコイン現物ETF、日本で組成可能か?
米SEC承認を受けて、日本で導入することの法制度上の是非を考察
2024年02月13日
-
第220回日本経済予測(改訂版)
賃上げの持続力と金融政策正常化の行方①自然利子率の引き上げ、②投資と実質賃金の好循環、を検証
2024年03月11日
-
日本経済見通し:2024年3月
24年の春闘賃上げ率5%超えを受け、日銀はマイナス金利政策を解除
2024年03月22日
-
2024年の日本経済見通し
緩やかな景気回復と金融政策の転換を見込むも海外経済リスクに注意
2023年12月21日
日本経済見通し:2024年2月
2025年度にかけて1%前後のプラス成長と2%インフレを見込む
2024年02月22日
ビットコイン現物ETF、日本で組成可能か?
米SEC承認を受けて、日本で導入することの法制度上の是非を考察
2024年02月13日
第220回日本経済予測(改訂版)
賃上げの持続力と金融政策正常化の行方①自然利子率の引き上げ、②投資と実質賃金の好循環、を検証
2024年03月11日
日本経済見通し:2024年3月
24年の春闘賃上げ率5%超えを受け、日銀はマイナス金利政策を解除
2024年03月22日
2024年の日本経済見通し
緩やかな景気回復と金融政策の転換を見込むも海外経済リスクに注意
2023年12月21日