1. トップ
  2. レポート・コラム
  3. 経済分析
  4. 欧州
  5. 目前に迫る合意なきブレグジット

目前に迫る合意なきブレグジット

議会採決での可決はさらに困難に、注目は否決後に移る

2018年12月06日

ロンドンリサーチセンター シニアエコノミスト(LDN駐在) 菅野 泰夫

サマリー

◆2018年11月25日の緊急EUサミットで、英国のEU離脱(ブレグジット)に関する離脱交渉の正式合意が発表された。合意内容は、英国のEU離脱の条件を定めた離脱協定案と英国・EUの将来の関係性を提案する政治宣言の2本からなる。

◆非常に難しい交渉を経てEU離脱協定はようやく合意に及んだものの、英議会が(2018年12月11日に予定されている投票で)承認しなければこの協定は成り立たない。ただしEU離脱法によると、仮に議会採決で否決されたとしても、即座に合意なき離脱を意味するわけではなく、暦日で21日以内に代替策を英政府が準備する必要がある。

◆議会採決で否決されても、メイ首相は再び何かの形で代替策の説得に回ると多くの議員が予想している。しかし、メイ首相がさらに求心力を失い、議会に説得力のある提案を示すことができなかったら、現在、かたくなに否定している退陣も現実味を帯びてくるだろう。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加