サマリー
◆9月24日のドイツ連邦議会(下院)選挙ではメルケル首相のCDU(キリスト教民主同盟)/CSU(キリスト教社会同盟)が第1党となり、同首相が4期目を迎える公算が大きい。世論調査でCDU/CSUはほぼ一貫して支持率1位の座にあり、ここ数カ月は40%近い支持率を維持している。
◆ただ、CDU/CSUのみで議会の過半数を制するには至らないと予想されるため、総選挙の結果でまず注目されるのは、CDU/CSUと連立を組むのがどの政党になるかである。CDU/CSUにとって意中の相手は、西ドイツ時代から数えれば最も長期にわたって連立を組んできたFDP(自由民主党)である。しかし、第3党争いは混戦模様で、FDPとの連立では過半数に届かない可能性が高い。その場合、緑の党を加えた3党連立が検討されようが、環境政策で合意するのは難しいと予想される。消去法で現在の連立相手であるSPD(社会民主党)との連立が継続されることになろう。この組み合わせは、経済・財政政策の継続性という点で安心感がある。また、フランスのマクロン大統領と共にEUのリーダーシップを取るべきドイツで安定した政権が誕生することが望ましい。
◆なお、反EU、反ユーロを掲げる右派ポピュリスト政党のAfD(ドイツのための選択肢)は、第3党としてドイツ連邦議会で初めての議席を獲得する可能性がある。ただし、他の政党はいずれもAfDとの連立の可能性を否定しており、影響力は限られよう。
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