1. トップ
  2. レポート・コラム
  3. 経済分析
  4. 欧州
  5. 消化不良なG8 決意は誰にでもできる

消化不良なG8 決意は誰にでもできる

G8ロック・アーン・サミットの総括

2013年07月02日

ロンドンリサーチセンター シニアエコノミスト(LDN駐在) 菅野 泰夫

ロンドンリサーチセンター 研究員 沼知 聡子

サマリー

◆北アイルランドのロック・アーンで開催されたG8サミットは6月18日、首脳宣言を採択して閉幕した。各国首脳間で、成長・雇用の確保と財政規律のバランス等、世界経済の成長に向けた方策を合意する場となったが、過去のサミットと同様、当たり障りのない議論が終始行われた感は否めない。


◆議長国英国から主要議題として、租税回避(Tax)、貿易促進(Trade)および透明性の向上(Transparency)への取り組みが取り上げられた(いわゆる「3つのT」)。異論は少ないが、金融ハブであるシティを抱え、低税率で外資を呼び込む予定である英国側の主張に、先進国主導と揶揄されるG8サミットの今の姿が現れていたともいえる。


◆強いて目立った議論を取り上げるとすれば、日本のアベノミクスに関する各国への説明と、シリア情勢での早期終結への呼び掛けができたことの2点に留まる。近年、G8サミットでの議論される懸念は多岐にわたるが、各国首脳の決意表明も実現性に乏しく、毎回、消化不良に終わることも多いといえる。決意は誰にでもできる。重要であるのは、いかなる戦略も実行しなければ意味がないということだ。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加