サマリー
財政再建に苦しむ国が多い欧州諸国の中で、財政収支はほぼ均衡、失業率は20年ぶりの低水準と、例外的に好成績の国がドイツである。実はわずか10年前のドイツは「欧州の病人」と言われていたのだが、2000年代半ばに大胆な雇用コスト削減策を実施し、それが輸出競争力の向上と財政再建につながった。
とはいえ、ドイツ国民に不安がないわけではなく、2013年9月に総選挙を控え、様々な不安材料がクローズアップされつつある。現在、議論されているテーマのキーワードは、「貧困」「女性」「少子・高齢化」だが、これは日本とも大いに共通する課題といえる。

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