サマリー
◆コロナ・ショックの主戦場は依然として欧米諸国であるが、経済的には新興国が欧米同等かそれ以上のダメージを受ける可能性が高まっている。現在、感染者が比較的少ない国でも、医療的キャパシティの不足など感染拡大への対処能力に対する不安が強いために、ロックダウンかそれに準じる感染防止策を採用する国が増えてきている。このことが新興国の各所で著しい内需収縮を招いている。
◆また、新興国が中国、欧米に続く感染拡大の主戦場となってしまう懸念がある。その場合には世界的な感染収束の時期が先延ばしとなり、世界経済の底がより深くなるばかりではなく、医療的インフラの不足に加えてセーフティネットの不備などから新興国における経済的、社会的ダメージは昨今の欧米を上回るものとなる懸念がある。それが国際社会、特に先進各国の背中を押し、国際協調の重要性が再認識される・・・とみるのはいささか楽観的にすぎるかもしれないが、こうしたシナリオにかすかな光明を見出すしかないほどに、新興国を取り巻く環境は厳しい。
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