2014年07月08日
サマリー
◆アジア新興国・地域でドル建て債券の発行が過去最高のペースで進んでいる。このような中で、低格付け、もしくは格付けの付されていない債券の発行割合が上昇している。
◆債券発行のうち、大きな割合を占めるのは中国の金融、不動産セクターである。不動産セクターは、以前は調達した資金を設備投資など将来への投資に使用する割合が高かったが、足元では債務の借換え、償還資金に使用する割合が高くなっている。
◆中国では不動産価格の調整が始まっている。不動産企業の業績落ち込みで将来的な債務返済能力に疑問符が付く可能性も否定できない。
◆債務返済に疑義が生じた場合、その影響が債券を保有する機関に及ぶ。データの制約から全容は明らかではないが、中国の不動産セクターの発行したドル建ての低格付け債券等を保有するのは、主には欧米の運用会社(証券会社、独立系運用会社、保険会社の子会社など)と考えられる。
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